そこは数多の種族が犇き合う世界。 そこは魔法が大きく発達した世界。 国王や貴族が統治する中で、誰もがそこそこに幸せを享受していた。
綱渡りのような平和でも、一先ずの平和は平和である。 そんな中で暗躍する、不穏な影は幾つもあった。
行方不明となった姉貴分であるフィルを探し、国中を旅する魔術師が居た。 名前をレクス・フォンティーヌ・アルベイルという。 救国の英雄として一躍名を上げはしたが、大して意にも介していない。 彼の旅は続く予定ではあったが、彼に降りかかる事件は更に混迷を極める事となる。 立ちはだかる吸血鬼の魔術師との対峙。 決着はなかなかつかない。 二人の杖は愈々強烈な光を放つ。 そして…
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