今回はソレイラントで最も有名な少数精鋭部隊でもある、国王直属部隊【シュヴァリエ・ド・シャッフル】について触れておく事にしよう。
船や首都で会った人達がそうでしたよね。
確か先生が探してるフィルさんもシュヴァリエ・ド・シャッフルだったような?

そうだな。

で、実際にどういう組織か…というか書いて字の通りの部隊だ。
国王直属の衛士であり、また国王の手足となって活動する。

選りすぐりの中の選りすぐりの実力と、並ならぬ国王への高い忠誠心が求められる栄誉あるナイト…というワケだ。

確か先生も、以前志願したけど落ちたって…

高い忠誠…って、先生が落ちたのってそういう理由ー!!

あ た り ま え だ

いえ開き直らないでくださいよ!

知らん。

さて、実際に組織の構造を見てみることにしよう。
組織の一番上、国王に一番近い位置に”ジョーカー”と呼ばれる部隊長が存在する

そしてジョーカーの下に13人ずつの4小隊が付く総勢53人のエリート部隊だ。

ジョーカーは勿論、全員コードネームがあるんですよね。
それぞれがトランプのカードになぞらえたコードネーム…

例えばハートのエースとか…

そうだ。

分かり易く分解していくと…
まずこの4小隊は番号ではなく、所謂普通の軍隊で言う所の兵科に相当するスートと呼ばれる名称で分類される。

剣や槍による前衛部隊をスペード。
魔法を得意とする者の部隊をハート。
盾の扱いや防衛を得意とする部隊をダイヤ。
弓や銃火器の扱いに長けた部隊をクラブ 。

この4小隊だな。

各小隊の隊長がキング、小隊長補佐や参謀を2人選抜して、ジャックまたはクイーンと呼ぶんでしたよね。

そう、そしてその他の10人は実力順で数字が決まる。

年に一度査定が行われ、実力順に更新されるから、その辺は入れ替わる事もある。

実力順で、一番高いのがエース。次いで10・9・8…と続く

言っておくが精鋭部隊の名は伊達じゃない。
一番弱い扱いの2クラスのやつでさえ、普通の軍の部隊の中ではあっという間にエリート扱いされるような実力者の集まりだからな。

しかも平民でも入団志願できるし…エリートの集まりともなれば、そりゃ国中の注目を集める有名な組織になりますよねぇ。