今回は魔法の基礎知識、マナについて説明しておく 基礎知識だけあって少し長くなるから覚悟して掛かれよ |
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はい! | |
魔法社会に於いて、使用する対価として消耗するマナは非常に重要な要素になってくる Bランクくらいの魔術士までは高度で複雑な呪文を扱える事がステータスと言われるが、それ以上は僅かなマナをどれほど効果的に扱えるかが重要になる やたら強力な呪文ばかり使っていれば、あっという間にマナが枯渇するのは当然だ |
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え?!じゃあ2話のヴァンレクスのやり方って、先生から見れば… | |
あんなもの、強力な妖精の力に物を言わせた、単なるマナの垂れ流しだ 抜き打ちでラティアの魔法言語の知識計りに使った位の意味しかない しっかり呪文を理解していたようだから、基礎は出来上がってるな |
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随分派手な試験ですね… | |
さて本題だが、この世界にはいくつかの種類のマナが存在するが、言えるか? | |
はい! アポロス・マナ セレネス・マナ デッドリー・マナの3種類ですよね |
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そうだ 専門家は更にアース・マナもあると言うが、一般的にはアース・マナも含めてセレネス・マナと呼ぶ場合がほとんどだ さて、それぞれの特徴だが、まず魔法を使う上で1番世話になるのがセレネス・マナだ 月と大地から放出され、大気中を満たす事でマナが回復していく 魔術士にとって月が昇る事や、月の満ち欠けは、=マナの回復速度に繋がる重要な要素だ |
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やっぱりそうなんだ、月が出ると何だか元気が出るんですよね! | |
ワーウルフは違う気がするぞ… 次はデッドリー・マナ |
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お墓や戦場跡が嫌に不気味だったり、お化けをよく見るのはそのせいなんですね | |
そういう事だな | |
そこで私達の出番という事! | |
…… 唯でさえ面倒なのに更に出てきて、お前はどこまでカオスにする気だ? |
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失礼ね! これから私の本職の話なんじゃない |
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少しだけだがな | |
言わないでよ! …さて、私たち聖職者が負う役目の一つに、定期的な墓地の浄化があるわ |
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おおー!なるほど | |
はい脱線ご苦労 |
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ちょっ!扱いひどい! | |
割り込んでおいてよく言う あとデッドリー・マナにはアポロス・マナと干渉する特性もある アポロス・マナの特徴は後述するが、この特性がある為に、デッドリー・マナで動く者、力にする者は、陽の光を受けると蒸発するか石化してしまう |
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あ、一度映画で見ました そういうカラクリだったんですね |
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次はそのアポロス・マナだが…実は実証されてない特徴が多いマナだ 太陽から降り注ぐ光に乗ってくると言われているが、分かっている情報はそこまで 最有力な説で言うが、本質自体はセレネス・マナと変わらず、波長が違うだけだと言う |
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確定情報が少ないとは聞いてたけど…何で? | |
マナの圧力があまりにも高すぎるんだ 波長が合った途端どんな物も一瞬で真っ黒焦げになってしまう 実験に耐えられる器を…という事でゴーレムまで投入したのに、そのゴーレムが一瞬で消し炭になる逸話が残るほどに… |
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ゴーレムが一瞬で…って、案外皆すごい危険な世界の中で生活してるんですね… |
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そういう事になるな…だから何があってもアポロス・マナを使おうとか考えるんじゃないぞ マナがどういうものかについてざっくり言ったが、今度は魔術師に関わる事で… |
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はい! マナ・キャパシティですね |
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そうだ 読者世界の一般的ゲームで言う所の最大MPとかそんなモノだが… その総量は様々で、種族・年齢・個体差によって変わってくる 魔法が得意な種族は当然多い傾向にあるし、年齢を重ねるごとに多くなる事も分かっている 勿論鍛錬によって更に底上げする事もできるし、その逆も然りだ で…だ、システィル、マナを消費しすぎたらどうなる? |
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私にまで振らないでよ… 強い倦怠感と集中力散漫の症状が出てくるわね 侮って使い続けると生命力まで消耗して、最悪死に至る事もあるって聞くわ |
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立っているものは親でも使えってな…まぁともかくそういう事だ さて、帰って茶でも飲むか |
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あれ?終わり? |
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作者に聞け |
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オチはそれ!? |