妖精についてですね。 |
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妖精というのはこの世界では、様々な物質の存在と活動、及び現象を司る存在だ。 基本的に肉体は持っておらず、 力やその質等、実に様々な妖精がこの世界で活動している。 |
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今回のジルさんとか、童話とかで見るのと随分姿が違ってますね…。 人間の姿と殆ど変わらないみたいでしたけど。 |
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童話は所詮空想だ、あまりアテにするな。 あと、妖精にとって”姿”なんてものは、俺達で言う”服”に近い概念なんだそうだ。 |
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あ、何だか便利そう。 | |
実際俺の妖精もそうだったろう? 余談だが、こういう姿を変えられる特性がある上に、相性によっては妖精同士でも感知できない場合もある。 |
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多っ! しかもバラつき広すぎ! |
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相性の問題だ。 大体人間じゃ感知できんしな。 |
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そういえば妖精にも、ランクがあるんですよね? | |
まぁ俺達の免許ほど細かく分かれてるワケじゃないが… この水準になると、一人で地震や大嵐も起こせるほどになる。 |
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そんな妖精を4体も連れてるじゃないですか…! | |
いちいち驚くな… あとここから魔法に関連するからよく聞け。 |
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あ、はい! | |
魔法というのは厳密には、自身の体内に蓄積したマナを変換して、”妖精が活動して起こす現象”を直接引き起こす構造になっている。 見方を変えれば、妖精に同じ現象を起こさせれば、魔術師は必要以上のマナを消耗する事はない。 |
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そんなコトができるんですね… |
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まぁ実際はそんな都合よくは行かないんだがな… 基本的に契約した妖精は、術者と四六時中共に行動を共にすることになる。 問題はここからで、まず契約する段階で妖精に、自分が主として相応しいと認めてもらわないとならない。 |
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それは…理不尽というか、「何様だー」みたいに思いますね。 | |
その上、術者の意のままに妖精に力を使わせるには、妖精に仮の肉体を提供する必要がある。 肉体構築に要するマナは、妖精の力の大きさや、起こす現象の規模に比例するから…。 |
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バート級の妖精を4体も全力で呼ぶとなると、マナの消耗も半端じゃ… |
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大声で言うな…まぁ事実だ。 とはいえヴァンレクスの力はある意味過ぎた力だ。 そうでなくともマナの扱いの上手い下手は魔術師の真価が問われる。 |
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は、はい!! |