「巨人魔法」についての説明ですが…
1話はトカゲさんと先…レクスさんが使ってましたけど

読んで字の如く、巨人族のような巨体に変身して身体能力を爆発的に高める魔法だ
扱うには術者の熟練度は勿論、注意しなければならない点がいくつかある

ソレっぽいコトも言ってましたね
実はこの魔法、私もあまり詳しくは知らないんですが…
トカゲさんのは何が問題だったんですか?

巨人魔法は有機生命体に極端に定着しやすい性質があるんだ
具体的な症状としては、巨人化に使用したマナがそのまま体に定着してしまう
つまり元の体には戻れなくなってしまう

外部からマナを強制的に奪ってしまえば解除はできるが、処置が遅れればそれも不可能になる
しかも定着したマナによって知能も殆ど破壊されてしまうから、早急な対処をしないと、仮に体は元に戻っても頭がやられて植物人間状態にもなる

そんな!?

でも先生は元に戻りましたよね?

その定着を大幅に緩和させる為に、この魔法は媒体を介するのが普通だ
実際俺も剣を媒体にしてただろう
あ…そうか…

媒体と一言に言っても、何でもいいワケじゃない

手に馴染んだものでなければ巨大化後の体は言う事聞かない木偶の坊になる

強度が弱ければ立っているだけで崩れるような脆い体になってしまう

マナを通し難い材質なんて、媒体が弾かれて、そのまま媒体のない巨人化として魔法が形成される事さえ起こる

材質にも、マナを通し易いものと通し難いものがあるんですね

そうだ

まぁ実際どれが通してどれが通さないなんて、それこそ様々だ
ここでの説明は省くとしよう

それにしても、あのトカゲさんそんなに魔法上手だったんだ…

いや…どうも別の誰かが噛んでるな…
アレは自分から巨人魔法使ったんじゃない
詳細はまだ分からんがな

お前ももし巨人魔法使うことがあったら十分注意することだ

わ、分かりました。